日本伸銅協会 JCBA Japan Copper and Brass Association
MENU
日本伸銅協会の概要
伸銅品とは
伸銅品のデータベース
環境と安全
特集
専務の部屋
関係官庁からのお知らせ
電子公告
会員専用ページ
出版物の紹介
規格関連
就職情報
リンク集
お問い合せ
サイトマップ
伸銅品のおすすめ
水道管
21世紀!銅の魅力が加速する

♀♀♀♀♀♀ 水道管には ♀♀♀♀♀♀
                        
      銅管が最適    
                        
♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀

耐用年数は古くからの実績が証明

海外では水道には銅管が常識

銅の抗菌効果で衛生面は抜群

トータルコストは安くて経済的

地球環境・リサイクルにも優れたエコマテリアル

耐震性、耐凍結性、施工性もおまかせ


水道法施工令の改正で、継手を含む銅管について、厚生省令第14号で定めた「構造と材質の性能基準(注)」を満たしていれば、どこの水道にでも銅管を給水管として使用できます。(衛生第203号)

(注)基準適合は
 JISマークの表示(JIS H 3300)
 日本水道協会検査証印(JWWA H101で銅管・被覆銅管を規定)
 厚生省「給水装置データベース」
などでご確認下さい。



耐用年数は古くからの実績が証明



 紀元前2800年、エジプトのサフレ王がアプシルに建設した神殿に、銅を薄くたたき出して管を作り、水道管として使用したことは歴史的にも有名で、その一部は現在もベルリン博物館に所蔵されております。



 日本では、昭和56年に奈良県の「水落遺跡」から、紀元660年頃のものとされる天智天皇が使用した水時計が発掘され、この中の配管に銅管が使用されていました。



 各地の遺跡から発掘される銅鐸、銅鉾、銅鏡、銅剣などは、永い時を経過した現代でも昔の姿そのままを我々に示してくれます。銅の耐久性、耐食性が優れている正にその証といえるでしょう。



 東京都千代田区の皇居お掘りばたにある第一生命ビルは、戦後の昭和20年から米軍司令部が置かれ、建設されて52年を経過して改装される際に、給水・給湯管に使用されていた銅管のサンプリングが行われた。サンプルは給水用3サイズ(20A、65A、150A)、給湯用3サイズ(20A、50A、100A)。
 管内面の付着スケールは茶色スケールが主体で、スケール膜厚は薄く、比較的均一であった。この付着スケールのX線回析結果は、給水・給湯用とも一部の管に塩基性炭酸銅が検出されたものの、結晶性物質が認められないサンプルが給水・給湯用で各1サイズあった。
 スケール除去後の管内面は若干肌荒れを伴う全面均等腐食で、減肉量は最大で0.2ミリと、極めて健全な状態であった。このりん脱酸銅管は、りん量、不純物とも現在の規格値を外れるものも多く、それでも銅管は50年以上の耐久性を持つ優れた配管材であることを証明している。




海外では水道には銅管が常識



 欧米と日本では給水・給湯用銅管(Plumbing Tube)市場における銅管のシェアーは大きく違っている。





 
なぜこのような差が生まれたのであろうか? ひとつは歴史的背景の違いである。欧米とも Plumbing Tube は鉛管からスタートした。鉛の人体への影響から他の管材に切り替わるとき、欧米では日本と比べて切り替えの時期が早かったこと、銅が古くから馴染みのある金属であったことから、スムースに信頼感のある銅管がメインの管材として受け入れられた。 もうひとつは家(特に個人住宅)に対する国民性の違いである。欧米では家の寿命は50〜100年と考えている。従って、配管についても長期使用に耐える銅管を使用している家が好まれる。米国では約7年サイクルで中古住宅が売買され、その際、銅管を使用されている家の方が付加価値が高い評価を受けている。

銅の抗菌効果で衛生面は抜群



 銅の微量金属作用・抗菌効果を見てみましょう。これはINCRA(国際銅研究協会)プロジェクトの研究報告ですが、モデル給水システムを用い、都市水道の細菌学的な水質を見るために加えた細菌が、管の材質によってどの程度減少するかを比較検討したものです。大腸菌を水に加え、これを50フィートのコイル管に入れ、24時間後の状態を検査しました。同一の測定を30回行って平均を求めたものです。





 
(社)日本銅センターでは、最近猛威を振るった病原性大腸菌O−157に対しても銅は抗菌効果があることを確認しました。





 
(社)日本銅センターが2000年に実施した「各種配管材料の抗菌性に関する細菌学的比較」に関する実証試験でも、銅管は抜群の抗菌力を持つことが確認されています。これは大腸菌(E-coli)を10万〜50万cfu/mlの濃度にし、これを滅菌精製水に加え、長さ500mmの管材検体に入れ、接触時間5時間、24時間、48時間までの菌液を採取して検査に供しました。菌数は大腸菌用の平板寒天培養を行い、培地におけるコロニー形成数(cfu/ml)をカウントして決定しました。
 試験の結果、銅管を除く各試験体は大腸菌の生存率低下をもたらす能力はなかったが、銅管はこの作用が写真のように認められた。


 
(注)銅管による菌液の平板寒天培養地の色(薄茶色)は陰性を示し、他の培地は菌から発生
した成分と指示薬との反応による発色(ピンク色)を示している。

 銅管における菌液は当初から5時間までに大腸菌の生存力のほとんどが失われており、他の管材は逆に増加傾向にあります。同センターは、これを試験水に溶出している銅成分の微量金属作用によるものであり、微量の銅成分は菌には効力を発揮するが、人体には何ら問題はないと結論付けている。


(財団法人 東京顕微鏡院、食品・環境科学センターに試験委託)



 
青い水の誤解

 
どのような種類の金属でも、水と接すると微量の金属イオンが溶出します。銅管の場合も微量の銅イオンが溶出することがあります。まれに「銅管から青い水が出る」という話がありますが、全くの誤解です。写真は水にどの位の銅イオンが含まれると青く見えるか試験した結果ですが、100ppm以上溶出しないと青くなりません。



 わが国では、上水の水質基準として銅の許容量は1ppmと決められております。即ち、銅配管から溶出する銅(イオン)は1ppm以下であり、青い水は実際にはあり得ません。
 ところが、銅配管を用いた建物で、浴槽やタイルが青くなったといわれることがまれにあります。これは1ppm以下の微量の銅でも、石けんや垢に含まれている脂肪酸と反応し、水に溶けない青い物質(銅石けん)が生成し、それが浴槽や洗面器などに吸着して、常時青い水が出ていると錯覚するものです。
 これには、台所の油汚れ専用の洗剤をスポンジにつけてこすれば除去できます。

トータルコストは安くて経済的



 これは被覆銅管と他の管材との材料費及び工事費を「機械設備工事積算基準(平成9年版)」に基づき比較したものです。材料費は若干高いですが、被覆銅管は新たな保温工事が不要ですので、他の材料より材工単価が低く、トータルではコスト削減が図れます。





 
また銅管が初めて給水管として使用された実績も永く、現在水道管で注目されている環境ホルモンとは全くの無縁で、最も安心してご使用いただける配管材料です。




耐震性、耐凍結性、施工性もおまかせ



 銅管は、耐震性においても極めて優れた性能を持っています。阪神淡路大震災で「神鋼病院」や、「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」などで、銅配管に全く損傷が見られず、その優れた耐震性が証明されています。
 また、この震災を契機に実施した各種管材の耐震強度試験結果では、「銅管は、H材、O材とも強度および変形性能に優れており、地震に対してはバランスのとれた良い材料」との評価を得ております。


 
スプリンクラー巻出し配管(銅管)は損傷なし(神鋼病院)


 
銅管には全く被害なし(神戸メリケンパークオリエンタルホテル)



 
軟質銅管は、5〜6回凍結を繰り返さない限り割れません。それに比べ他管種では凍結すると一回で割れるものがあります。もちろん、基本的には凍結させないのが大切です。そのために凍結の可能性がある場合には、水抜き、電熱ヒーターまたは凍結防止ヒーターによって、凍結しないような手段を講じることで、これらのトラブルは未然に防ぐことができます。

              管種別の耐凍結性能


管種
 

  寸法

 試験後の機械的性質

割れ発生
までの凍結
繰返回数

外径
mm

肉厚
mm

引張強さ
kgf /mm

 耐力
kgf /mm

伸び

軟質銅管

21.7

2.8

24

 5

55

   6

硬質銅管

15.0

0.85

41

36

 1.3

   1

硬質塩化ビニル管

18.0

2.5

   1

   鋼管

21.7

2.8

40

26

40

   2



 
工具も工程も少ない銅管の加工、しかも軽量で、ユーザーにとっても施工者にとっても、うれしいメリットがたくさんあります。

1.少ない工具で施工ができます
  
銅管は施工に必要な工具が少なくてすみ、油も不要できれいな作業が出来ます。

2.運搬が楽です
  
被覆銅管の25mコイルは直径約900mmであり、ライトバンで容易に運搬できます。

3.軽量です
  
15A被覆銅管は25mコイルで約10Kg、鉄管の1/3の重量であり、積み込みや持ち運びが楽です。

4.継手が少なくてすみます
  
25mコイルを使用することにより、曲げ部分は手曲げまたはパイプベンダーを使用し、継手を少なくできます。

5.一人で作業できます
  
銅管は、一人で寸法を測ってその場で切断、接合作業ができます。

6.雨の日でも室内で作業ができます
  
ネジ切り機のような油や切粉の処理はなく、騒音で周囲への気がねも心配ありません。また、雨の日でも作業ができるので効率的です。

↑ページトップへ
Copyright (c) 2005 Japan Copper and Brass Association. All Rights Reserved.
ホームへ