1.はじめに
1999年7月に「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」(PRTR法)が成立し、354物質(群)が第1種指定化学物質(PRTRとMSDSの対象物質)、81物質(群)が第2種指定化学物質(MSDSのみの対象物質)に決まりました。
2001年4月から本格実施になり、354物質(群)の各事業所からの排出量や廃棄物などの移動量が報告、公開され(PRTR法)、合計435物質(群)の化学物質安全データシート(MSDS)の提供が義務付けられました。
また、1999年5月の労働安全衛生法の改正により、事業者は化学物質の有害性等の情報を譲渡先又は提供先に通知し(第57条の2)、労働者に情報を周知しなければなりません。
労働災害を防止するためには、その化学物質の危険性又は有害性の情報が確実に伝達され、伝達を受けた事業場は、その情報を活用して適切な化学物質管理を推進することが重要です。
国際的には、平成15年に、引火性、発がん性等の危険有害性の各項目に係る分類を行い、その分類に基づいて、640物質に対する絵表示や注意喚起語等を含むラベルや化学物質等安全データシート(MSDS)を作成・交付すること等を内容とする「化学品の分類及び表示に関する世界調和システム(GHS)」が国際連合から勧告として公表され、このGHS国連勧告を踏まえ、表示・文書交付制度を改善した改正労働安全衛生法が平成18年12月1日から施行されます。
日本伸銅協会では協会に加盟する事業者が他の事業者に対し、上記対象物質(を含有する製品)を取引する場合又は労働者に周知する場合に必要となる化学物質安全データシート(MSDS+GHS)のひな形を作成し、且つダウンロードして利用できるようにするとともに、会員外の方々にも閲覧できるように致しました。
会員外:ここをクリックするとPDFで伸銅品のMSDSひな形を閲覧いただけます。
会 員:ここをクリックすると伸銅品のMSDSひな形閲覧又はダウンロードして自社MSDSに編集し直すことによってご利用いただくことができます。
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